★★★★★
あらすじ
俺は三五十五（さんご・じゅうご）。高校に入学したばかりで何も知らない俺は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入ることにした。ところが、入部したとたん、先輩たちの態度が豹変。シゴキはあるわ、坊主頭にさせられるわ、もちろん女の子との交流会なんて真っ赤なウソ。でも、一度やると決めた柔道だ。強くなってみせるぞ――!!
マンガ情報
- 著者：小林まこと
- 出版社：講談社
- 掲載誌：週刊ヤングマガジン
- 発表期間：1985年 – 1991年
- 巻数：全11巻
感想
ギャグマンガとしても一級品、スポ根漫画としても一級品の傑作柔道マンガです。
ギャグとスポ根の合わせ技で「柔道部物語」を超えられるのはなかなかないんじゃなかろうか、と思えるほどです。
物語を超簡単に説明しますと、運動部の経験が無い主人公(三五十五（さんご・じゅうご))が先輩に欺されて柔道部に入学。キツいシゴキに耐えながら強くなっていく、王道のスポ根マンガです。
物語はスポーツのド素人だった主人公が、努力とライバル＆敵役の登場で強くなっていく王道中の王道展開ですが、「柔道部物語」の面白いところはやっぱり、ギャグのセンスと試合の迫力でしょうか。
前時代的なシゴキなどの描写があって、いまの若い子が読んだらどう思うのかがわかりませんが、先輩や先生が竹刀を振り回すなんてことは、ヤンキー学校ではない普通の学校でも普通に行われてたりしましたね(特に武道系の部活では)。
そんなシゴキの部分ですらも笑いに昇華できてるから凄いです。
そして笑えるだけでなく、手に汗握る試合の迫力も素晴らしい！の一言。
変に話が中だるみするようなこともなく、11巻できっちりとまとまってるのも良いです(無駄な巻がない)
笑えて熱くなれる、お勧めのスポーツマンガです。
