物語はハッピーエンドで

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【映画】「男はつらいよ」ネタバレなし。

★★★★

渥美清主演による国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第1作。中学の時に家を飛び出した車寅次郎は、全国を渡り歩く香具師になった。両親の死を風の便りに知った寅次郎は、故郷・柴又へ久方ぶりの里帰りを果たすが…。

作品情報

  • 監督:山田洋次
  • 脚本:山田洋次/森崎東
  • 出演者:渥美清/倍賞千恵子/光本幸子/前田吟
  • 公開年:1969年

感想

全50作ある「男はつらいよ」シリーズの第一作目。

物語を超簡単に説明しますと、寅さんが旅から帰ってくる→喧嘩して旅に出る→旅先でマドンナに惚れる→旅から帰ってくる→マドンナに振られる→旅に出る。以上です😀

「男はつらいよ」は飛び飛びで何作か見たことがあるくらいの知識ですが、寅さん作品の基本パターンはもう第一作目から出来上がっているんだ!と感心いたしました。

ギネスにもなって、50作も続く国民的映画ですけれど、若い人は観たことないという人も多いのでしょう。

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人情映画のイメージが強いと思いますが、寅さんはキャラクターとしては割とクズです。
機嫌のいいときは愛嬌があるけれど、ひとたび機嫌が悪くとなると、自分の非は認めず、逆ギレし、怒鳴り散らし、怒ったおいちゃんに「それを言ったら終しめぇよ」と捨て台詞を吐いて家を飛び出していく。

端から見るとどうしようもない大人です。
そんな寅さんのキャラクターが嫌いという人も多いようですね。
そういう人には私の愛読書の「シネマこんぷれっくす!」からの一言。
「数本しか観てない癖に寅を悪く言うな!!」
チャ~~~~チャラララ~~~

 

寅さんも時代が過ぎれば徐々に丸くなっていきますが、初期の渡世人色の強いキレッキレの寅さんも観て欲しいものです。

これから少しずつ50作全てを見ていくつもりですが、楽しみにしているのが、日本の社会風景がどのように変わっていくのかを見ていきたいと思っています。
特に下町の寅さんは庶民的な風景が描かれてますからね

第一作は1969年、今から52年前。高度経済成長期の時代ですね!
ちなみに1969年にあった出来事では

  • 5月26日 – 日本の東名高速道路が全区間開通(全線開通は1971年12月21日)
  • 6月10日 – 日本のGNP(国民総生産)が西ドイツを抜いて世界第2位となったことを経済企画庁が発表
  • 7月20日 – アポロ11号が人類初の有人月面着陸を果たす。

こんなことがあったようです。人類が月に行った時に寅さんは始まったのか。。

江戸川を渡る「渡し船」などに寅さんが乗ったりしてて、今も「矢切の渡し」はありますが、観光的なものになっている感じですけど、この時代はもっと日常的に交通として使われていたのかなぁとか、その「渡し船」の代金が大人30円だったので、今と10倍くらい貨幣価値が違うのか?と思いきや団子を一人前200円で買ってたから10倍はないなぁ、などなど、当時の生活環境や日本の風景を見るのが楽しいです。

さーて、50話全部見られるかなぁ