物語はハッピーエンドで

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【映画】賛否両論?「天気の子」の感想。ネタバレなし

★★★

『天気の子』(てんきのこ)は、新海誠が監督・脚本を務める、2019年の日本のアニメーション映画。醍醐虎汰朗が主人公の森嶋帆高を、森七菜がヒロインの天野陽菜の声を演じる。離島から東京に家出してきた少年、帆高と、“祈るだけで晴れにできる“力を持つ少女、陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を「選択」していく物語。

作品情報

  • 監督・脚本・原作:新海誠
  • 製作総指揮:古澤佳寛
  • 声の出演:醍醐虎汰朗/森七菜/小栗旬/本田翼/倍賞千恵子/平泉成/梶裕貴

「天気の子」を観た感想

映画の放映当初から賛否両論のレビューが上がっていた「天気の子」
見てみますと、なるほど、賛否両論になるのもうなずけます😅

絵と音楽はもう言う事無しですね。素晴らしいです。これに否定的な人は少ないでしょう。

物語を超簡単に説明しますと、家出少年と天気を晴れにできる少女のボーイミーツガールなお話。それ以上は全部ネタバレになっちゃうわ。

謎は謎のままに

まずは、この物語は、ファンタジーな物語で謎の部分がたくさんあるのですけど、基本的に謎を解き明かすお話ではなくて、ほとんどの謎は謎のまま終わります。
そしてエヴァンゲリオンのように考察を楽しむための謎ではなくて(もちろんそういう楽しみ方をしてもいいのですが)、私は、明かされていない謎の部分は、物語上重要ではない、と判断しました。

たとえば田舎から東京に家出してきた主人公の家出の理由は、「窮屈だった」くらいの説明で、何か窮屈に思う出来事があったのか?どのように窮屈だったのか?といった説明などは一切ありません。東京に出て偶然知り合った人から仕事を貰うまでは、宿にも困るくらい苦労してるのに家出の理由は全くの不明。つまり、物語上その理由や原因などは重要ではない、ということなのでしょう。

そういう、ちょっと疑問に思うような謎やファンタジー的な謎も、最後まで何も解明されませんので、そういう謎の部分に気を取られすぎると、見終わった後ポカーンとしてしまうかもしれないです。

若者が対象の物語

後はやっぱり10代とかの若い人たちが対象の物語という感じがしますね。

社会や大人に反抗したり逃げたりするシーンが多いですし。
そして「選択」の物語でもあると思うのですけど。その辺りも若い人たちのほうが心に届くのだろうなぁ、という気はします。

ただ私のようなオジサンが見ますと主人公の行動に共感がいだけない部分も多く、ここで共感を抱けるかどうかでまた評価は分かれるのでしょう。
(個人的に主人公に共感を抱かせるために警察官たちの印象を下げるのはどうかなぁと思ってます)

「天気の子」はハッピーエンドなのか?

総評価的に、賛否で問われたら私は否のほうに入ってしまうのですが😅、ただ、唯一気に入っているのはラストで、ネタバレになるので詳細は書けませんけれど、完全無欠の大団円エンド、ではないところですね。

どうせ奇跡が起きてみんなハッピー。主人公とヒロインは幸せになりました。みたいな終わり方になりそうだなと思っていたら、一見ハッピーエンドに見えるけれど、見方によってはバッドエンドにも思える終わり方。そこは、気に入っています。 

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