★★★★☆
あらすじ
家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽くし、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ!
作品情報
- 著者:山田風太郎
- 発行日:1959年
「甲賀忍法帖」の感想
60年以上も前の小説とは思えないほどの、面白さ!
著者の山田風太郎氏の名前は知ってはいましたが、やっぱりちょっと昔の小説という印象がありまして、これまで読んでいなかったのですけれど、いざ読んでみますとページをめくるのが止まらぬ面白さです。
伊賀忍者10人、甲賀忍者10人のバトルロワイヤル。派手な忍法、ラブロマンスあり、裏切りあり、エロティックあり、もうエンターテイメントの全部が詰まっている感じです。
ラノベの元祖、と言ってもいいのかもしれません。
ただし、ラノベの元祖、とは書きましたが、内容にラノベ的要素があるというだけで、小説としては完全に「時代小説」ですので、実際にラノベしか読んでいなくて、時代小説を読んだことがない、という人は読了するのは厳しいかもしれません。
そのかわり、漫画版、アニメ版の「バジリスク~甲賀忍法帖~」がありますので、時代小説を読んだことがない人にはこちらがいいかもしれません。
ただ私は、漫画・アニメどちらも未見ですので、面白いかどうかはわかりません。
Amazonレビューを見ますと漫画版のほうが評価は高そうですね(Amazonレビューは最近は当てになりませんけど😅)
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