物語はハッピーエンドで

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【漫画】「ザ・ファブル」の紹介。ネタバレなし。映画版との違い

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概要

『ザ・ファブル』は、南勝久による日本の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で2014年49号から2019年51号まで第1部が連載された。第二部として『ザ・ファブル The second contact』と改名し、2021年34号より連載。
2017年、第41回講談社漫画賞一般部門受賞。2021年6月時点で累計発行部数は900万部を突破している。2019年、実写映画化。2021年、実写映画シリーズ第2作公開

作品情報

  • 作者:南勝久
  • 出版社:講談社
  • 掲載誌:週刊ヤングマガジン
  • 発表期間:2014年 ~ 2019年
  • 巻数:既刊22巻(第一部まで)

感想

物語を超簡単に説明しますと、伝説の殺し屋がボスの命令で、運転係の女性とともに、一年間一般人として普通に暮らす。というお話。普通に暮らすといっても ヤ◯ザ に世話になっていることからも色々とトラブルに巻き込まれます。

読み始めると止まらない面白さ、なのですけれど、この面白さを説明するのは難しいですね。
「ザ・ファブル」の面白さって何だろう?
ストーリーが面白いというよりも、キャラクターと展開の巧さが「ザ・ファブル」の面白さなのかなぁと思えます。

主人公が伝説の殺し屋ということで、強い主人公による爽快感はあります。そしてその伝説の殺し屋が一般人になろうとしているところに、滑稽な面白みがあります。この日常シーンが自分はとても好きで、そこはギャグマンガのような笑いに走った滑稽さではなく、ちょっとズレた主人公の言動や酒癖の悪い妹の言動に、思わず笑ってしまうような、不自然すぎないちょうど良いあんばいの滑稽さなんですよね。

よくこの「ザ・ファブル」を評価するコメントに緩急のある展開が良い、と言われていて、まさにその通りだと思います。
平和な日常的なシーンから、ヤ◯ザの抗争などのピリッとした展開。そしてここに登場するヤ◯ザの人たちは、結構簡単にパンパン人を殺しちゃったりするので、うわぁ~どーなっていくんだろうというスリルある展開にページが止まらなくなり、一段落すると微笑ましい(?)日常シーンでページが止まらなく、するとまたピリついた展開になってページはとまらなく…と、止めどきが難しい漫画です😅

当然のことですがバイオレンスなシーンは多いですので、そういうのが苦手な人には向いていませんのでご注意を。
第二部がもう始まっているようですが、私はまだ読んでいませんので、楽しみにしております。

映画版「ザ・ファブル」。原作との違い。ネタバレなし

ザ・ファブル

V6の岡田准一さん主演で2019年に実写映画化されました。

こちらの映画版は、岡田さんのアクションは素晴らしいと思う反面、アクション部分が重視されていて、非常に派手なドンパチが行われます。ファブルは暗殺者ですから、本来はできる限り目立たずひっそりと行われるはずなんですけどね。ただそれだと娯楽アクション映画に出来ないから、大きく改変させたのでしょう。

上記以外にも原作との違いは多数あります。
登場人物の性格すら変わっている部分がありますので、原作を忠実に実写化させた作品ではなく、明らかに原作を題材にしながら別の作品にしようとしている意図がみえますので、映画版を見るときは原作との違いを探してしまうよりも、 漫画版「ザ・ファブル」を題材とした別の作品、として見たほうがよさそうです。