物語はハッピーエンドで

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【漫画】「魔人探偵脳噛ネウロ」の紹介。ネタバレなし

★★★★☆

あらすじ

女子高生・桂木弥子の父親が殺された。密室の惨殺事件。謎に満ちた事件は弥子の日常を混乱へ…。一向に捜査が進展しない中、悲しみにくれる弥子の前に脳噛ネウロと名乗る男が現れた。彼は言う。究極の『謎』を解きたいと…!!

作品情報

  • 作者:松井優征
  • 出版社:集英社
  • 掲載誌:週刊少年ジャンプ
  • 発表期間:2005年2月21日 – 2009年4月20日

「魔人探偵脳噛ネウロ」の感想

物語を超簡単に説明しますと、脳噛(のうがみ)ネウロという魔神は、「謎」を食料とし、「謎」を食べるために魔界から人間世界にやってきた。最初の謎の時に出会った女子高生の弥子を奴隷パートナーにして探偵業を始め、謎を解き明かすストーリー。

私は★4.5にするくらい好きなマンガではありますが、魔神が探偵という非常に変わった、クセのあるマンガで、合う合わないがはっきりと分かれると思います。ですので万人に勧められるマンガではないですね。

気をつけなければいけないのが、この作品は探偵が主人公ですが、普通の探偵作品にある推理とかの要素はほぼありません。なぜなら探偵が魔神なので、魔界道具とかいうドラえもんの秘密道具のような便利なものが使え、それで犯人を特定するからです。
作者の松井優征さんもこの作品は「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」と言っていて、ジャンル分け不能なマンガな感じですね。

「魔人探偵脳噛ネウロ」の特徴のひとつとして、犯人達の多くは狂気的というか、かなりぶっとんだキャラで、ギャグレベルでぶっとんでますので、もうほぼ怪人ですね。そうなるともう魔神が怪人を退治するマンガ、と見れなくもないです。

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©松井優征/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

あとネウロの良いところは、魔神ネウロと女子高生探偵、桂木弥子との関係ですね。

真の主人公はこの桂木弥子といってもよいほどで、 魔神ネウロに奴隷のように虐げられてきた彼女も、色々な事件を経て成長していきます。そこがこの作品の見所だと思います。(奴隷とは書きましたがほぼギャグ的な扱いです)

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©松井優征/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

リアルな推理物ではなく、ギャグ要素も多く、後半はバトル展開も増えて、ジャンル分けがしづらいマンガですが、不思議な魅力のある怪作ですので、興味がありましたら是非どうぞ。