物語はハッピーエンドで

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【漫画】「とめはねっ! 鈴里高校書道部」ネタバレなし

★★★★☆

あらすじ

脅されて書道部に入部した大江縁と、だまされて書道部に入部した望月結希。一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。それでも、ダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で… 文化系青春コメディー、It's 書(SHOW)TIME!!

作品情報

  • 作者:河合克敏
  • 出版社:小学館
  • 掲載誌:週刊ヤングサンデー、ビッグコミックスピリッツ
  • 発表年:2007年 ~ 2015年
  • 巻数:全14巻
  • 監修:武田双雲

「とめはねっ! 鈴里高校書道部」の感想

「書道」をテーマにした漫画。 文化系青春コメディー。
一時期よく見かけた、漫画では珍しいマイナーなスポーツや部活を題材にしたウンチク系漫画、ですね。

非常に好きな漫画で、もう何度も読み返していますが、「とめはねっ!」の魅力はなんでしょう?

「書道」という、漫画にするには地味なテーマで、主人公も少しぼんやりとした大人しい真面目なタイプの子で、物語の内容にも派手さはありません。
少年漫画にありがちな派手な展開、テンポの良いギャグ、ドキドキする恋愛模様、などを期待すると退屈な漫画に見えてしまうかもしれません。

「書道」に関してはもちろん良いのですが、私が物語として気に入ってるのは、恋愛に寄りすぎなかったところですね。主人公の大江君はヒロインの望月さんのことを一目惚れするし、それ以外にも恋愛要素はあるのですが、そこは話のメインにはなっていなくて、あくまで真面目な高校生の片思いな感じで進んでいる具合がいいですね。

通常のよくある漫画なら、テーマが地味だと、奇人変人系のキャラを登場させてギャグに走ったり、恋愛要素を強くしたりするものですが、漫画的にギャグや恋愛物に走ったりすることなく、真面目に高校生の「書道部」と 「書道」というテーマで最後まで描ききったのは良かったと思います。

物語の終わりもこの「とめはねっ! 」にピッタリな静かな感動をもたらしてくれて、いい終わり方でした。

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