物語はハッピーエンドで

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【映画】「用心棒」三船敏郎が渋カッコイイ。ネタバレなし

★★★★

概要

荒廃した宿場町を舞台に、流れ着いた浪人が巻き起こす騒動を描いた、黒澤明監督が贈る痛快娯楽時代劇。
1961年に公開。主演の三船敏郎はこの作品で第22回ヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞した。

作品情報

  • 監督:黒澤明
  • 脚本:黒澤明/菊島隆三
  • 出演者:三船敏郎/仲代達矢/山田五十鈴/東野英治郎
  • 公開:1961年

感想

黒澤明の有名作品「用心棒」

物語を超簡単に説明しますと、とある宿場町にやってきた風来坊の素浪人(三船敏郎)。その宿場は2つのヤクザ者一家の抗争で荒廃してた。飲み屋の親父に、俺が平穏にしてやる!といって素浪人(三船敏郎) はヤクザ者たちの用心棒として雇われるのだった…

映画「用心棒」タイトル

痛快娯楽時代劇で、三船敏郎が渋カッコイイ映画。

ただこの主人公、困った人を助けたりと人の良さを出すところがある反面、ヤクザ者の命など何とも思ってない残酷さも持っています。

2つのヤクザ一家を引っかき回してたくさんの死人を出しますが、もともと主人公(三船敏郎) はこのヤクザたちに恨みがあったりとか何か悪さをされたわけではなく、良い解釈をするなら困ってる町の人を助けるため、悪く見れば面白半分に、とある宿場町をひっちゃかめっちゃかにするわけです。

この辺のちょっと悪巧みをする三船敏郎がまた渋カッコよかったりするんですけどね。
ですので主人公は、正義の味方というよりも、ダークヒーロー的な側面があります。

「用心棒」の歩いてくる三船敏郎

場面が荒廃した宿場町ということもあって全体的に雰囲気は暗く、物語的な派手さは少なめです。そこがリアルで良いという面もありますけれど。

拳銃使いでちょっと洒脱なの仲代達矢と、ボサボサの素浪人三船敏郎の対比もよいですね。

今見ても面白い痛快時代劇です。