物語はハッピーエンドで

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【映画】「インクレディブル・ハルク」の感想。ネタバレちょっとあり

★★☆

あらすじ

科学者ブルース・バナーは放射能実験で大量のガンマ線を浴び、以来、怒りを感じるとアドレナリンの分泌とともに巨大な緑色のモンスター"ハルク"に変身する特殊体質となってしまう。
自らの治療薬開発に取り組みながら潜伏生活を送るブルースだったが、彼の血清を軍事実験に利用しようとするロス将軍は、恐るべき手段を使い、ブルースを追いつめていく…。

作品情報

  • 監督:ルイ・レテリエ
  • 出演者:エドワード・ノートン/リヴ・タイラー/ティム・ロス
  • 公開年:2008年
  • 原題: The Incredible Hulk

感想

「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の第2作目
1作目の「アイアンマン」の感想はこちら

luvsky.hateblo.jp

心拍数が一定以上上がると緑色のモンスター「ハルク」に変身してしまう主人公(エドワード・ノートン)

主人公は怪物時の行動が制御できないので、ヒーロー物というよりもモンスター映画のほうに近い雰囲気があります。

主人公が実験によってモンスターに変わってしまい、そこで恋人を傷つけてしまうシーンは、物語としてかなり重要な部分と思うのですけれど、この作品ではその部分がごく短いダイジェスト映像でしか語られていません。

おそらくこの部分を含ませるとドラマのシーンが長くなりすぎるから、それよりもアクションを優先させた結果と思いますが、その重要な個所をカットしてしまってるせいで、感情移入があんまり出来ないんですよね。これは大幅なマイナスだと思います。

そして個人的に一番マイナスに思うのは、主人公を追う軍の将軍がアホにしか思えなくて、ちょっと引いてしまったところです。

ロス将軍の阿呆な行動はたくさんありますがその最もなものに、主人公の心拍数が上がれば「ハルク」になってしまうということは知っているハズなのに、部下の軍人たちに追い回させて追い詰めて、むざむざ「ハルク」に変身させてしまって無駄に被害を拡大させる。「ハルク」にさせずに捕まえないといけないのにもうバカかとアホかと!

二度目の追走の時などは、衆人環視の中でハルクに変身させてしまって、しかも取り逃がす大失態。政府からしたら最悪の事態であろう。なんでこんな無能な将軍が更迭されないのか不思議なほどです。

個人的にはこのロス将軍に言動にイラッとしてしまって評価は低めになってしまいましたが、ヒーロー映画にあるような爽快感も少なめでしたので、ヒーロー映画として観るよりは、哀しきモンスター映画として観るとよいかもです。