物語はハッピーエンドで

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【映画】「ポセイドン・アドベンチャー(1972)」の紹介。ネタバレなし

★★★★

あらすじ

ニューイヤーズ・イブの夜、米国豪華客船ポセイドン号は、様々な人々の人生を乗せてアテネに向かっていた。しかし、その時海底地震が発生し、数分後船は大津波にのまれて転覆、一瞬のうちに数百名の生命を奪う大惨事となった……!

作品情報

  • 監督:ロナルド・ニーム
  • 出演者:ジーン・ハックマン
  • 公開年:1972年

感想

1970年代の代表的なパニック映画(ディザスタームービー)

私はあまりパニック映画を観ていませんので(見たのは「タイタニック」くらいかな)、他との比較があまりできないのですけれど、50年も昔の映画で、CGなどもなく、全てが実写であり、単純に凄いな、と思います。

CGを駆使した映画は、派手だし迫力あって見応えはあるのだけれど、やっぱりどこか軽いんですよね。
その点、全編実写の 「ポセイドン・アドベンチャー」 は、派手さや迫力で言えば今の映画には勝てないのでしょうけれど、重厚さというか、押し寄せてくるリアリティさは圧巻です。

そして単に映像の迫力とかだけではなく、転覆した船から助かるために主人公の牧師(ジーンハックマン)を中心に繰り広げられる人間模様が良いのが、この映画がディザスタームービーの傑作と言われる所以でしょう。

主人公の牧師(ジーンハックマン)は「神は一人ひとりの面倒を見ている暇はない。人間は自ら努力して苦しみを解決しなければならない」「祈りだけでは問題は解決しない。人は行動しなければならない」という牧師としては異質な考えの持ち主で、神様というものに頼らない、人間の勇気を称えた人間賛歌の物語でもあります

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