★★★
あらすじ
世界屈指の大富豪として知られるレイモンド・フウ(北大路欣也)が逝去し、彼の子供たちのブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)が遺産をめぐってにらみ合うが、相続人として発表されたのは所在のわからない隠し子のミシェル・フウだった。すると、10兆円とされるばく大な遺産を狙うため、世界各国から詐欺師たちが集まりミシェルを装う事態になり、信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)もフウ家に潜り込む。
作品情報
- 監督:田中亮
- 脚本:古沢良太
- 出演者:長澤まさみ/東出昌大/小手伸也/小日向文世
感想。
コンフィデンスマンJPの映画化第二弾。
物語を超簡単に説明しますと、大富豪の相続人に成り代わって遺産を頂戴しちゃいましょう、というお話。
個人的好みで言いますと、前作の「コンフィデンスマンJP ロマンス編」のほうが好きでしたね。
前作の「ロマンス編」を観ていなくても話は分かるとは思いますが、「ロマンス編」からの登場人物も多いので、TV版ドラマは観ていなくても「ロマンス編」のほうは観ておいたほうが良さそうです。
で、今作は、ちょっといい話、と言いますか、綺麗なお話、ですね…
私的には、コンフィデンスマンJPの好きなところは、ダー子(長澤まさみ)のゲスい部分と、そのダー子に振り回される人の良いボクちゃん(東出昌大)、なのですが、今作はその好きな部分がどちらもほとんどないのです。
そこに、賛否が分かれてる感じがします。
綺麗なお話が良かったという人と、お決まりのどんでん返しが物足りない、という人と。
私は残念ながら後者になってしまいましたが、今回は今までとは趣向が違って、主人公はダー子(長澤まさみ) ではなくて、コックリ(関水渚)こそが真の主人公であると思って見るのがよいかもしれません。
最後に、綺麗なお話ではあるのですが、あの終わり方が本当に彼女にとって幸せなのかなぁ、なんて事を思ってしまうのですよね。お伽噺にそんなことを言っても野暮なことなのですけれど…