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【アニメ】「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の感想。ネタバレなし

★★★★

あらすじ

西暦2030年、情報ネットワーク化が進む中、犯罪の芽を探し出しこれを除去する攻性の組織が設立された。内務省直属の独立部隊、公安9課。通称「攻殻機動隊」である。
彼らの役割は、深刻な電脳犯罪への対処、要人警護、暗殺、政治家の汚職摘発から、凶悪犯罪の捜査にまで、多岐に渡る。“少佐”と呼ばれるサイボーグ・草薙素子を中心に、9課のメンバーはネットの闇に潜む犯罪に敢然と立ち向かっていく!

作品情報

  • 原作:士郎正宗
  • 監督:神山健治
  • 音楽:菅野よう子
  • アニメーション制作:Production I.G
  • 放送期間:2002年10月 ~ 2003年11月
  • 話数:全26話
  • 声優:田中敦子/阪脩/大塚明夫/山寺宏一/玉川紗己子

感想

原作のマンガ「攻殻機動隊」は未読。映画版「GHOST IN THE SHELL」も未見でこの「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を見ました。

「攻殻機動隊」の初心者からすると、シリーズがたくさんありすぎて、何から見ればいいのか全然わからないんですよね。今はNetflix版があったり、映画最新版が放映されるとかで、どれから見ればいいのやら🙄

私は基本的には原作から入っていくのが好きなのですけれど、噂によると原作は設定や用語が複雑とのことで、文系の私はSFの難解なのは苦手ということもあって、アニメ版は比較的分かり易いという声があったことから、これから見た次第です。 

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©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

話によりますとアニメ版は原作とは設定が違う、パラレルワールド的な物語、とのこと。「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活躍を描いた作品。

多分、原作や映画版を知っているかどうかで印象や感想も全然違ってくるのだろうなぁ、とは思いますが、とりあえずアニメ版だけを見た感想です。

想像では派手なSFドンパチ物かと思っていましたら、予想外な骨太SF社会派ストーリー

話も結構複雑なところがあって、一回見ただけでは全体を把握しきれないところがありましたね。
基本的には一話完結なのですが、「笑い男事件」というものだけは複数回にわたって展開されて、しかし連続ではなく、飛び飛びで展開されるわけです。

一気に全話観る人ならともかく、1話ごとに数日置いて観る私だと、飛び飛び展開で来られると忘れちゃうんですよね。まだ脳の外部記憶がないので😅
この「笑い男事件」だけをまとめた「STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」というのもあるそうなので、やはり私と同様に把握しづらかったという声があったのでしょう。

後はやっぱり、アニメ版はパラレルワールドということで、原作ありきの物語かな、という感じもします。

主人公は草薙素子という女性なのですが、彼女に関することはほとんど触れてないんですね。何で全身義体化(サイボーグ)にしたのかとか、過去何があったのかとか、ほとんど触れてなかったと思います。

ということで草薙素子が主人公ではあるのですけれど、彼女の物語ではなくて、公安9課という組織が中心の物語です(ヒロインはタチコマ)

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メインヒロインのタチコマ
©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

そしてエンターテイメント的に明確な、分かりやすい敵ボスがいない、というのも社会派な感じですね~
全てを語らず含みを持たせるような終わり方も多く、エンタメ性よりもいぶし銀的な展開が多いです。

私自身は派手で分かり易いエンタメ性があるもののほうを好むので★4でしたが、細かい設定と重厚なストーリーで、何度も見る事で深みを増すタイプの物語が好きな人に評価が高いのはうなずけます。

次見るのは 映画版「GHOST IN THE SHELL」かな!

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