物語はハッピーエンドで

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【映画】「スティング」感想ネタバレなし

★★★★

あらすじ

最優秀作品賞を含むアカデミー賞7賞受賞した作品。1930年代シカゴを舞台にポール・ニューマンとロバート・レッドフォード2人の詐欺師を演じる。マフィアに仲間を殺害され、究極の詐欺を企てる2人。、ストーリーは二転三転し、誰一人も信用してはならない状況に陥り、そして驚嘆の結末へと深刻化してしまう。

スティング (字幕版)

スティング (字幕版)

  • ロバート・レッドフォード
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作品情報

  • 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
  • 出演者:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/ロバート・ショウ
  • 公開年:1973年
  • 上映時間:129分

感想

詐欺師映画の古典的名作。

有名なテーマ曲が流れて、全体的にオシャレで小君良いストーリー。

50年も前の映画であるし、いまでは「スティング」に影響された詐欺師映画がいろいろあるから、当時ほどの驚きはないかもしれないけれど、テンポがとても良いのでいま見ても十分に楽しめます。

【映画】「ダイ・ハード2」感想。ネタバレなし

★★★☆

あらすじ

またもやクリスマス・イブ。豪雪の中、ワシントンのダレス空港に妻を迎えに来たマクレーンは、空港内で不審な行動をとる人物をみかける。直後、テロリストが航空管制室を占拠した! 要求は麻薬王の釈放。上空に待機する飛行機の離着陸を敵の手に握られ、空港は大パニックに陥る。マクレーンはまたもや大惨事の渦中に──!

ダイ・ハード2 (吹替版)

ダイ・ハード2 (吹替版)

  • ウィリアム・アザートン
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作品情報

  • 監督:レニー・ハーリン
  • 原作:ウォルター・ウェイジャー『ケネディ空港/着陸不能』
  • 出演者:ブルース・ウィリス/ウィリアム・サドラー
  • 公開年:1990年
  • 上映時間:124分

感想

「1」のほうは3~4回くらいは観ているのに「2」は1度しか見ていなくて内容も忘れていたので、久しぶりに観てみました。

派手さは勝ってますが、面白さではやっぱり1のほうが良いですね。

いやもうこれ死ぬだろ、と思うような危機的状況が多いので、その分ちょっと都合がいいかなぁとは感じてしまいましたが、派手なアクションはさすが「ダイ・ハード」で面白かったです。

【映画】「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」感想

★★★☆

あらすじ

新一宛に世界的に有名な建築家・森谷教授の邸宅で開かれるパーティーの招待状が届いた。コナンは、蘭と小五郎を誘い出席する。それが事件の始まりだった・・・。 プラスティック爆弾用の特殊火薬が大量に盗まれる事件が発生した。その犯人と名乗る男から予告電話が入り、現場に賭けつけるコナン。そこへ「なぜ工藤が来ない!」と再び犯人から電話が入る。ヤツはどこからか見ているのか?!そして、連続して犯人からの爆弾予告。いったいどこに爆弾を仕掛けたのか?恐怖が大都会をパニックに陥れる。刻々と迫るタイムリミット、コナンに打つ手はあるのか!

作品情報

  • 監督:こだま兼嗣
  • 脚本:古内一成
  • 制作会社:キョクイチ東京ムービー
  • 公開年:1997年
  • 上映時間:95分

感想

「名探偵コナン」を見てきていない人生を歩んできましたが、なぜか急に見たくなり、といって今からTVアニメや原作を追うのも大変そうなので、映画なら全25作品なので追っていけるかなと、まずは劇場版第一作目「時計じかけの摩天楼」を見てみました。

犯人とかはコナン初心者の自分でも予測がついたくらいではありましたが、思った以上にアクション映画だったですね。ダイ・ハードのようなギリギリのアクションは面白かったです。

【映画】「しあわせの隠れ場所」の感想。ネタバレなし

★★★★

あらすじ

一度はホームレスになるなど過酷な少年時代を過ごしながらも、ある家族との出会いによって自らの才能を開花させ、ドラフト1巡目指名でNFLデビューを飾ったマイケル・オアー選手の感動の実話をサンドラ・ブロック主演で映画化。

しあわせの隠れ場所 (字幕版)

しあわせの隠れ場所 (字幕版)

  • サンドラ・ブロック
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作品情報

  • 監督:ジョン・リー・ハンコック
  • 出演者:サンドラ・ブロック/ティム・マグロウ/クィントン・アーロン
  • 公開年:2009年
  • 上映時間:128分

感想

アメリカンフットボールのマイケル・オアー選手の実話をベースにした映画ですが、物語の中心は家族のことについてですので、アメフトの知識はなくても楽しめると思います。

心温まるストーリーと、サンドラ・ブロックの肝っ玉母さんぶりが、見ていてスカッとさせてくれます。

これが実話ってことでなければ、こんないい家族いるかしら、って思っちゃうくらい素敵な家族で、見終わった後は心地よい気持ちにさせてくれる物語です。

【映画】「がんばっていきまっしょい」感想。ネタバレなし

★★★★☆

あらすじ

愛媛県松山市の高校を舞台に、ボート部の活動に打ち込む5人の女子高校生たちの姿を描いた物語

作品情報

  • 監督:磯村一路
  • 出演者:田中麗奈/清水真実/葵若菜/真野きりな/久積絵夢/中嶋朋子
  • 公開年:1998年
  • 上映時間:120分

感想

田中麗奈の主演デビュー作。

田中麗奈がとても初々しくて良かったのですけれど、それ以上に内容も良くて面白かったです。

五人のフツーの女子校生たちがボート部を頑張ってる姿は青春している感じでもちろん良かったのですが、個人的に気に入っているのが、変にドラマチックにしていないところですね。

恋愛要素もあるけれど深くは追ってないですし、やる気が無いコーチ(中嶋朋子)が登場して普通ならスポ根ドラマイベントみたいなのが起こりそうなのに、少し会話をした程度のことしかなく、五人の部員の関係性も仲が良いのはわかるけれどそれ以上深く掘り下げてはいないです。主人公が怪我をして、ボート部を辞めようかどうか悩んだりしましたが、これも割とあっさり復帰します。

唯一ドラマチックなのが最後のレースですが、でもこれも特別なものではなく普通に起こりそうな出来事で、とにかく特別にドラマチックといえるような出来事がひとつもないのです。

その最初から最後まで普通の感じが、リアルというよりも郷愁を誘うような心地よい余韻を残して終わるので、それがとてもよかったです。

ですのでドラマチックな部活物を期待してみると物足りなくなるかもしれません。

【映画】「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(第11作)

★★★★

あらすじ

実父の七回忌に柴又へ帰った寅さんだったが、さくらの欲しがるピアノのことで恥をかかされたと出て行ってしまった。それから北海道・網走で三流歌手・リリーと仲良くなり、堅気になろうと酪農家の手伝いを始めるが、三日目で熱を出し、さくらに引き取られ柴又へ戻った。そこでリリーと再会、リリーはとらやへ度々訪れ家庭の味に触れるにつれて、安飲み屋の女将をしている母に会いたくなった。しかし、金をせびる母に幻滅、その夜、酔って寅さんに絡み、寅さんが話しを聴いてくれないととらやを飛び出してしまう。

作品情報

  • 監督:山田洋次
  • 出演者:渥美清/浅丘ルリ子/倍賞千恵子
  • 公開年:1973年
  • 上映時間:99分

感想

「男はつらいよ」シリーズ11作目「寅次郎忘れな草」。今作のマドンナは浅丘ルリ子さんです。

今回のマドンナのリリーは、数いる寅さんヒロインの中でも一番の本命なのではないか、といわれているとのこと。

ほっこりとするような場面と、ちょっとほろ苦くなるような場面の組み合わせがいい感じの良作でした。


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【映画】「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」ネタバレなし

★★★★

あらすじ

トニー・スタークが開発した<ウルトロン計画>―
それは、人工知能による完璧な平和維持システム。しかし、進化と増殖を続けるウルトロンが選択した“究極の平和"とは、地球を脅かす唯一の存在=人類を抹消することだった…。
世界中の都市を襲う人類滅亡の脅威に、最強チーム“アベンジャーズ"が再び結集。
ウルトロン軍団との戦いに全てをかけ挑む。

作品情報

  • 監督:ジョス・ウェドン
  • 出演者:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ
  • 公開年:2015年
  • 上映時間:141分

感想

「アベンジャーズ」の続編。『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の作品の第11作品目。

ちょっと詰め込み過ぎかな、と思えるところはありますけれど、ヒーロー大集合はやっぱり派手さはピカイチで面白かったですね。

 

【映画】「しあわせのパン」感想。ネタバレなし

★★★☆

あらすじ

東京から北海道の月浦に移り住み、湖が見渡せる丘の上でパンカフェ「マーニ」を始めた夫婦、りえさんと水縞くん。
水縞くんがパンを焼き、りえさんがそれに合うコーヒーを淹れ、料理をつくる。そこには、日々いろんなお客さまがやってくる。
北海道から出られない青年トキオ、なんでも聞こえてしまう地獄耳の硝子作家ヨーコ、口をきかない少女未久とパパ、革の大きなトランクを抱えた山高帽の阿部さん、沖縄旅行をすっぽかされた傷心のカオリ、観察好きの羊のゾーヴァ
そして、想い出の地に再びやってきた老人とその妻。
それぞれの季節にさまざまな想いを抱いて店を訪れた彼らが見つけた、心の中の“しあわせ"とは?
そして彼らを見守るりえさんと水縞くんに訪れることとは?

作品情報

  • 監督:三島有紀子
  • 出演者:原田知世/大泉洋
  • 公開年:2012年
  • 上映時間:114分

感想

北海道にある小さなカフェと、そこを訪れる客との心温まるストーリー。

ゆっくりとした時間が流れ、ほっこりするような映像。原田知世さんと大泉洋さんの夫婦が経営するカフェの雰囲気もよく、なんかこういう生活もいいなぁという気持ちにさせてくれます。

ただ雰囲気重視な面が強くて、リアリティのある話というよりも、ファンタジックな童話的な印象があります。

のんびりと、ゆったりとした気持ちでみるといい感じです。

【映画】「ミックス。」の感想。ネタバレなし

★★★☆

あらすじ

幼い頃、卓球クラブを経営していた母のスパルタ教育により、天才卓球少女として将来を期待された多満子だったが、母の死後は普通の人生を歩んでいた。ある時、恋人を会社の新人社員に寝取られたことをきっかけに、逃げるように田舎に戻った多満子は、いまや赤字経営に転落した卓球クラブを立て直すことになる。そのために全日本卓球選手権の男女混合ダブルス(ミックス)部門への出場を目指すことになった多満子は、クラブに通う落ちぶれた元プロボクサーの萩原とコンビを組むのだが……。

ミックス。

ミックス。

  • 新垣結衣
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作品情報

  • 監督:石川淳一
  • 脚本:古沢良太
  • 出演者:新垣結衣/瑛太/広末涼子/瀬戸康史/田中美佐子/遠藤憲一
  • 公開年:2017年
  • 上映時間:119分

感想

スポーツ物ですけれど、基本的にはコミカルな感じで、ガッキーの魅力と爽やかな展開は楽しめました。

物語的には、コメディとはいえ小綺麗にまとまっているという感じで、予想外の展開とかはなくて、トレンディドラマ風の恋愛&スポーツという感じです。

ガッキーと広末涼子を堪能するだけでも満足です。

【映画】「おくりびと」感想

★★★★

あらすじ

遺体を棺に納める“納棺師”という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。
ひょんなことから納棺師の見習いとなった元チェリストの大悟は、妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演。第81回アカデミー賞で、日本映画史上初の外国語映画賞を受賞した。

作品情報

  • 監督:滝田洋二郎
  • 出演者:本木雅弘/広末涼子/山﨑努
  • 公開年:2008年
  • 上映時間:130分

感想

感動的な作品ですけれど、思った以上に笑えるシーンも多かったです。

納棺師というお仕事を始めて知りましたが、主演の元木さん山崎さんの所作が非常に美しいですね。

【映画】「夕陽のガンマン」感想。ネタバレなし

★★★★

あらすじ

殺人者のインディオを追って、射撃の名手で名高い賞金稼ぎのモーティマー大佐と、新顔の賞金稼ぎ“名なし”がエルバソの街にやってくる。インディオ一味に潜入するために、同じ目的を持つ二人は手を組んで作戦を企てることに……。

夕陽のガンマン [Blu-ray]

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  • クリント・イーストウッド
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作品情報

  • 監督:セルジオ・レオーネ
  • 出演者:クリント・イーストウッド/リー・ヴァン・クリーフ
  • 公開年:1965年

感想

大人気マカロニウェスタン、クリントイーストウッド主演「ドル箱三部作」の第二弾

第一弾「荒野の用心棒」の感想はコチラ

luvsky.hateblo.jp「夕陽のガンマン」は無頼な感じのクリント・イーストウッドと、ダンディーなリー・ヴァン・クリーフのダブル主人公の物語ですね。

クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフが互いの帽子を打ち合うシーンとか、懐中時計のメロディが止まった瞬間の撃ち合いとか、違った魅力のある二人の主人公がとにかくカッコイイ。カッコよすぎる。

少年時代にこれを観ていたら目を輝かせて見て絶対マネしただろうな、という気がします。

ハードボイルドゲームの名作『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』のオルゴール決闘などはこの「夕陽のガンマン」からのオマージュなのでしょうね。

前作の「荒野の用心棒」よりもこちらのほうが面白かったですね。マカロニウェスタン」の傑作です。

【映画】「まあだだよ」感想

★★★☆

あらすじ

黒澤明監督が敬愛する随筆家・内田百閒と教え子たちの交流を、ほのぼのとしたタッチで描いた監督83才の遺作となった作品。作家活動に専念するために教師を退職する百閒先生。しかし教え子たちは百閒先生の家を訪れるようになる。先生の家を舞台に、先生と教え子を巡る様々なエピソードが人情味豊かに綴られていく。先生の誕生会での「もういいかい(死んだかい)?」「まあだだよ」との『かくれんぼ』の台詞そのままに、叙情詩のような情景を織りまぜた、黒澤監督得意のヒューマンドラマ。

 

まあだだよ

まあだだよ

  • 松村達雄
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作品情報

  • 監督/脚本:黒澤明
  • 出演者:松村達雄/香川京子/井川比佐志/所ジョージ
  • 公開年:1993年
  • 上映時間:134分

感想

戦前から戦後の大変な時代でも諧謔を忘れず、飼っていた猫がいなくなったときはボロボロにやつれるほどに意気消沈し、沢山の門下生たちに慕われる内田百閒先生。

その百閒先生と門下生たちの交流の物語。

お話としてはそんなに面白いものではないのだけれど、何か沁みてくる映画ではありました。多分若いときに観るよりも、年取って観たほうがより沁みてきそうだな、という感じがします。

体調不良で倒れた百閒先生。最後は「もういいよ」と言って終わっちゃうのかと思っていたら、夢うつつの中、「もういいよ」と言いそうになりながらも「まぁだだよ」で終わらせたあたり、老境に達しながらもまだまだこれからだ、という思いが込められているのだろうか。

【映画】「野良犬」ネタバレなし

★★★☆

あらすじ

「なに?ピストルを盗まれた」!!すられた拳銃を追え―爆発的情熱で叩き出す迫力巨編!
日本映画に刑事もののジャンルを確立した記念すべき作品であり、サスペンス映画の傑作。ピストルを奪われた新米刑事が、そのピストルで殺人を続ける犯罪者を追いつめる過程を、闇市、スラム街、野球場、ホール等、戦後の社会の猥雑な風景をバックに描く。

作品情報

  • 監督:黒澤明
  • 脚本:黒澤明/菊島隆三
  • 出演者:三船敏郎/志村喬/淡路恵子/木村功
  • 公開年:1949年
  • 上映時間:122分

感想

拳銃を盗まれた新米刑事(三船敏郎)と、その新米とタッグを組み犯人を追うベテラン刑事(志村喬)の刑事バディ映画。

聞くところによると刑事バディ物の元祖になる映画だとか。

暑苦しい感じの新米デカ(三船敏郎)と、飄々としながらも頼りになるベテラン刑事(志村喬)のコンビがとてもよいです。

1949年の映画で、戦後まだ4年しか経っていない時代の、風景や風俗がとても興味深かく見れました。

【映画】「沈黙 サイレンス」ネタバレなし

★★★★

あらすじ

17世紀、江戸初期。
幕府による激しいキリシタン弾圧下の日本。
高名な宣教師の棄教を聞き、その弟子のロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)らは長崎へと潜入する。
彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、弾圧を逃れた"隠れキリシタン"と呼ばれる日本人らと出会う。
しかしキチジロー(窪塚洋介)の裏切りにより、遂にロドリゴらも囚われの身となり棄教を迫られる。
守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。
心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。
追い詰められた彼の決断とは―

沈黙-サイレンス- [DVD]

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  • アンドリュー・ガーフィールド
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作品情報

  • 監督:マーティン・スコセッシ
  • 原作:遠藤周作『沈黙』
  • 出演者    アンドリュー・ガーフィールド/リーアム・ニーソン/窪塚洋介/浅野忠信/イッセー尾形
  • 公開年:2016年
  • 上映時間:159分

感想

日本人と基督教、信仰と神の沈黙というとても重たいテーマで2時間半は、見ていてなかなかに疲れますが、役者陣や演出、映像美は素晴らしかったです。

外国映画であっても日本の江戸時代の風景に違和感はほとんどありませんでしたね。

宗教がテーマのものは難しいので、何とも言い難いのですが、全体的に終始重苦しい雰囲気の物語でしたが、一見する価値はあったと思います。

関連作品

【映画】「キネマの神様」ネタバレ含む

★★★☆

あらすじ

ギャンブル漬けで借金まみれのゴウは妻の淑子と娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」――― 。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。

若き日のゴウは助監督として、映写技師のテラシンをはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子、また撮影所近くの食堂の娘・淑子に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年。あの日の『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める―――。

作品情報

  • 監督:山田洋次
  • 脚本:山田洋次/朝原雄三
  • 原作:原田マハ
  • 出演者:沢田研二/菅田将暉/永野芽郁/北川景子/小林稔侍/宮本信子
  • 公開年:2021年
  • 上映時間:125分

感想

役者陣は素晴らしかったです。

物語的にはちょっとチグハグな感じがしたのですけれど、コロナの逆境で公開にこぎつけるまで相当に大変だったのでしょう。

原作とはだいぶ話が違うようで、原作小説のほうを読んでみたくなりましたね。

以下ネタバレあり

個人的にちょっと残念に思った点は、淑子ちゃんの救いがあまりなかったところですね。

若くて元気でハツラツだった淑子ちゃんが、凡そ50年後には、あんなにくたびれてオドオドした感じのおばあちゃんになってるなんてさ。

郷ちゃんはいいよ。好きなように生きて、最後に救われて。

でも淑子ちゃんは救われたのかなぁ。いい人生だったと最期には言えるのかなぁ。。。

理想としてはもっと、郷ちゃんのケツを叩いて引っ張るような、しっかり者婆ちゃんとして登場してくれれば良かったのにな、と思いました。

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