物語はハッピーエンドで

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【小説】「かがみの孤城」の感想。生きづらさを感じてる人に。ネタバレなし

★★★★

あらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

作品情報

  • 著者:辻村深月
  • 出版社:ポプラ社
  • 発売年:2017年

『かがみの孤城』(かがみのこじょう、英 : THE SOLITARY CASTLE IN THE MIRROR)は、辻村深月による日本の小説。2017年5月よりポプラ社から刊行された。2021年3月時点で累計発行部数は100万部を突破しており、2018年には本屋大賞も受賞している

感想

ハートフルファンタジー。

年頃が近い中学生の男女7人が、ある日突然、鏡の中にある不思議なお城に行き来できるようになるのですが、みなそれぞれ「不登校」などの問題を抱えていて、重たい話になっちゃうのかなぁとちょっと不安になりましたが(イジメなどの重たい物語が苦手なのです…)、とても晴れやかになる良い結末で、面白かったです。

ミステリー調の展開もあるのですが、個人的には、謎解きとかには期待しすぎないほうがよいとは思います。
ヒントも多めにあるので、気づく人は早めの段階である程度気づくんじゃないかなーと思います。

それと中盤辺りは話が淡々と進むところがあって、展開的にも派手さのある展開ではないので、人によっては退屈に感じてしまうかもしれません。でもとても読みやすくてスラスラと読める文章なので、私は飽きずに最後まで一気に読めました。

ネタバレは見ない方がよい物語ですから、気になっている方はあまりレビューとか見ないで読んだ方がいいですね。
紹介文にもありますが「生きづらさを感じている人」には強く刺さりそうな物語です。

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