物語はハッピーエンドで

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【ラノベ】「蜘蛛ですが、なにか? 」の感想。ネタバレなし

★★★☆

あらすじ

女子高生だったはずの「私」は、気がつくと見知らぬ地で、“蜘蛛”の化け物に生まれ変わっていた!?親蜘蛛の共喰いからは逃げのびたものの、迷い込んだ先は怪物たちの巣窟。毒ガエル、大蛇、巨大猿、果ては龍までもが跋扈する最悪のダンジョンを、小さな蜘蛛に過ぎない「私」は生き抜くことができるのか…って、無茶言うにもほどがあるでしょ!こんな状況仕組んだ奴、出てきやがれ―っ!!WEB中が応援した蜘蛛子ちゃんの生存戦略、堂々開幕!

作品情報

  • 著者:馬場翁
  • イラスト:輝竜司
  • 出版社:KADOKAWA
  • 刊行期間:2015年12月 - 2022年1月
  • 巻数:全16巻

感想

異世界転生ファンタジーですが、女子校生だった主人公が、「蜘蛛」として異世界転生した!?というぶっ飛んだ設定のライトノベル。
2022年1月に16巻で完結しました。

生まれた瞬間から共食いをし始めるようなモンスターだらけの熾烈な環境の中で、最弱の「蜘蛛」として生き残るサバイバルファンタジー。

設定がぶっ飛んだキワモノ系に見えるかもしれませんが、主人公の「私」(通称:蜘蛛子)はなかなか面白いキャラクターで、読んでいて非常に楽しかったです。

そして物語は大きく二つの構成にわかれてまして、蜘蛛子側のパートと、人間側のパートに別れています。

基本的に蜘蛛子側と人間側は全く別々に進行して、巻が進むとやがてこの二つが重なってくる構成など面白くできています。
ただ問題点があるとすると、物語は、蜘蛛子側の方が圧倒的に面白く、人間側のお話が今ひとつ、なところですね。

蜘蛛子側は、最弱だった蜘蛛が徐々に強くなって強敵を倒していく面白さがあるのですが、人間側は王道ファンタジーな展開で、王道で面白くさせるには物語や文章に深みが足りない感じではありました。

少々物足りない部分などはあったものの、蜘蛛子や魔王といったキャラクターの良さや、想定外の展開などもあり、充分に楽しめました。

アニメもありますが、こちらも蜘蛛子サイドは面白く、人間サイドが残念なところまで原作と一緒でした😅

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