★★★★☆
あらすじ
突如、異世界へ召喚された高校生ナツキスバル。普通の一般人である彼に特殊な知識も技術も武力もあるわけもなく、さらに手にした能力は『死んだら時間が巻き戻る』という痛みを伴う『死に戻り』のみだった!
作品情報
- 著者：長月達平
- イラスト：大塚真一郎
- 出版社：KADOKAWA
- 刊行期間：2014年～
- 巻数：既刊39巻(本編28巻+短編集6巻+外伝5巻)2021年11月現在
『Re:ゼロから始める異世界生活』（リ・ゼロからはじめるいせかいせいかつ、英: Re: Life in a Different World from Zero, Re:Zero -Starting Life in Another World-）は、長月達平による日本のライトノベル。略称は「リゼロ」。小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年4月より連載が始まり、MF文庫J（KADOKAWA）より2014年1月から刊行されている。本編のイラストは大塚真一郎が担当している。
感想
2020年3月時点で累計発行部数は700万部を突破している人気ラノベ。
物語を超簡単に説明しますと、何だかわからないけど突然異世界転生しちゃった主人公(ナツキ・スバル)。チートな能力など何も無く、唯一ある能力は死んだら時間が巻き戻る「死に戻り」だけ。色々なことに巻き込まれつつも自分を助けてくれたエミリアに付いて王選に参加する。
ウィキペディアではダークファンタジーに分類されていていますが、作品の全体的な雰囲気はダークで暗いものではなく、一般的なライトノベルファンタジーの明るい雰囲気です。
ただ、主人公の特殊能力が「死に戻り」なので、何度も何度も、殺されたり殺されたり殺されたり殺されたり殺されたりしますので、なかなか残酷な、えげつないシーンがあったりもします。
「死に戻り」なんてゲームのリセットのようなもので、何度も繰り返せば最適解を見つけられるだろうと思われるかもしれないですが、当然殺されるのは痛くて怖いわけで、それを何度も繰り返さなければならない主人公のスバルきゅんは、なかなかに大変な異世界生活をおくります。
しかし、これはもうどうやっても無理だろうと思うような絶望的な場面からの、反撃していく展開は、それまで悲惨な結末を迎えてからの大逆転なので、かなり胸のすく思いが得られます。
好みが激しく分かれそうな点を挙げるならば、主人公スバルの性格でしょうか。
主人公のスバルは、空気を読まずに自分勝手と言えるような行動をとるんですね。特に初期の頃は好感が持てるような性格ではなく、主人公の言動にイラッとすることも多々あるでしょう。
amazonレビューの★1を見るとほとんどが「主人公スバルが嫌い」とかですね。
ただこれは作者が意図的に嫌な人にさせてるのであって、その性格のために後々痛い目にあったり、反省したり成長したりもしますんで、長い目でみてやってほしいところですね。(空気を読まなくて寒いことを言う性格の部分はそんなに変わりませんが😅)
かくいう私もスバル君のことが最初は嫌いでしたし、最新刊を読んだ今も好きかどうかと聞かれたら「好きではない」と答えますが、スバル君の頑張りには応援したいという気持ちにはなっています。
アニメ版は、原作にだいぶ忠実でとても良い出来です。
原作は短編・外伝含めると39巻にも及ぶ大作ですのでアニメから入るのはアリですね。
と言ってもアニメも2クールの2期分で、全50話もありますけれど。
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