★★★★☆
あらすじ
芦川組の若手ホープ・新田の部屋に落ちてきた奇妙な楕円形の物体。それが全ての始まりだった!物体のなかに居たのは、無表情な少女・ヒナ。強力な念動力で新田を脅し、ヒナは新田家に住みつくことに。かくしてヤクザとサイキック少女の危険な共同生活が始まった!
作品情報
- 作者:大武政夫
- 出版社:KADOKAWA
- 発表期間:2010年6月 - 2020年7月
- 巻数:全19巻
『ヒナまつり』は、大武政夫による日本の漫画作品。エンターブレイン発行の隔月誌『Fellows!』volume8(2009年12月発売)に読みきりとして掲載され、同誌volume11B(2010年6月発売)より正式に連載を開始する。『Fellows!』が年10回刊『ハルタ』へと誌名を変更した2013年以降も毎号連載を続け、volume76をもって完結した。
感想
物語は、若手のヤクザ新田の所に超能力少女ヒナが突如現れたことから始まります。
主人公ヒナは感情が欠落した感じの女の子で社会性ゼロの人物であり、このヒナの変な行動と超能力が巻き起こすコメディ漫画。
もちろんギャグは面白いのですが「ヒナまつり」の良さはそれだけではなくて、ちょっと心が温まる「人情話」的な話や、そして一番は、物語が進むにつれキャラの関係性が大きく変わってくるところですね。
物語が長く続いていくと、キャラの関係性が変わってくる事はよくありますが、「ヒナまつり」はギャグマンガということもあって、キャラクターとその関係性が大きく変化していきます。物語が進むにつれ登場時では想像も出来なかったような変化、成長あるいは退化が起こって、面白さに厚みが増していきます。
一番マトモそうな人が、いつの間にやら一番ヤバい人になっていったり。社会的協調性ゼロだったヒナも、最終巻の頃には……
絵柄とギャグセンスは少々クセがあるので(とくに初期)、好みは分かれるかも知れませんが、ヒナとそのゆかいな仲間たちの成長(と退化)のほうを楽しんでもらえたらと思います。
アニメ版の出来も良かったので、アニメから入るのもありですね。
「ヒナまつり」はdアニメストアで動画配信中(2022年2月現在)
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